賽コロゲーム

鬼畜主君リュナン×ドM騎士クライスの変態調教物語です。
ゲーム内でいうと、ゼムセリア超えたあたりの話。
スカトロ(放尿)あり。擬音いっぱい。
というかそれがメインなので苦手な人は避けて下さい。
特にワイン飲むのが好きな人は、オエッてなるかもしれない描写があるのでご注意を。



「リュナン様、…失礼します。」
扉が開き現れたのは、薄銀に近い薄紫色の髪をした騎士-クライスだ。
リュナンの返答を待たずしての入室後、早々に扉を後ろ手に締めると、リュナンが座る中央の書斎机へと早足で歩を進める。いつもは冷静で通る彼だが、その様子には随分と焦りの色が見えた。
やがてリュナンの眼前に立つが、両脇に垂らした両手を軽く握ったり、外腿に這わせたりと、そわそわして落ち着かない。
「用件は?」
しかしそのようなクライスの素振りを気にも止めず、リュナンは手元の書類に目を落としたまま淡白な言葉をかけた。
「は、はい…、賽を…投げる許可を、お願いします。」
おずおずとクライスはそう言うと、リュナンの手元へと縋るように視線を彷徨わせた。
そこでようやく、リュナンがクライスの方へと顔を向ける。頬を仄かに上気させ、眉根を寄せたクライスの表情が窺い知れる。そんなまるで品定めをするようなリュナンの視線に気づいたクライスは、僅かに内腿を擦り合わせて見せた。
「ん、いいよ、はい」
その姿に目を細めたリュナンは、懐から小さな賽を取り出すと、クライスの前に置いた。
「はい……ありがとうございます」
リュナンの言葉にややほっとした様子のクライスは、置かれたサイコロに手を伸ばすと、軽く手の中に握った。
「………。」
そして、机上に向けてコロリとそれを放った。静かな書斎にカラカラと賽の転がる音が響き、やがてぴたりと静止した。
「3、か」
出目を確認すると、リュナンは手元のペンもそのままに、書斎横の引き出しを開け、革張りのトランクケースを取り出す。クライスにとってそれは、見慣れたワイングラスセットの納められたケースだった。
パチリと留め具を開けると、コト、コト、コトと3つ、透明な空のグラスを机上に並べていく。
「始めていいぞ」
「はい…」
小さく返事をしたクライスは、おもむろに自らのベルトのバックルに手をかけた。ガチャガチャとそれを外すやいなや、ズボンの前合わせのボタンをも外し、ファスナーを開ける。手早く寛げられたズボンの間から覗いた白い下着を、クライスは躊躇いなく横にずらした。当然、髪と同じ色の陰毛が遠慮なく飛び出し、更にその下のくたりとした陰茎までが外気に晒される。
そうやって、リュナンの眼前にも関わらず、まるで小便器の前でするような仕草で性器を露出させると、クライスは目の前に並べられたワイングラスの一つを手にし、自らの口ではなく、あろう事かその露出した股間へとあてがった。
ホースのようにダラリと垂れたままの陰茎に右手を添えて、亀頭をグラスの中へと入れ込むと、意を決したようにクライスは大きく息を吐き出した。
「ん…あぁ……」
それに伴いクライスの腰がググ、と前に突き出される。グラスの中の陰茎がヒクリ、と持ち上がり、やや芯を持ったのがリュナンには見て取れた。

ジョッ…ジョロ……

温かい水がグラスの底に当たるのをクライスは左手に感じた。亀頭だけがまるで生き物のようにグラスの中で揺れ、先端から黄色い液体を少しずつ噴射していく。
昨夜から今朝にかけて我慢していた小便だ。同時に、濃いアンモニア臭が周囲に立ち昇り、クライスとリュナンの鼻を掠める。それでも、クライスは躊躇せずその行為を続けた。

ジョ、ジョロ、ジョロロ……

「ん……ふぅっ………」
上手くその奔流がグラスの中に収まっている事を確認しつつ、力を抜いて、徐々に放尿の勢いを増していく。
主であるリュナンの前での排泄による羞恥で頬を紅潮させながらも、クライスは頭の中で思考を巡らせていた。
(今日は…3つ……だから……)

ジョロッ、ジョロ、…ピチャ……

グラスの水量が半分を超えたところで、クライスは放尿を止めた。そして素早く手を伸ばしてグラスを机に戻すと、横に置かれた空のグラスを手繰り寄せ、再び性器にあてがった。

ジョロロロッ、ジョオッ!ジョボッ

「ひ、……ッ、く…」
流れを途中で無理に止めていたせいか、二つ目のグラスがあてがわれるがいなや、勢い良く尿が迸った。飛沫が底に跳ね返り、砲身を熱く濡らしたのを感じると、クライスは軽く悲鳴めいた声を上げた。だが遠慮なく尿は滾り、水位を上げて亀頭を熱い尿の中に沈めていく。

ブシュウウゥ…ジュッ、ジョロロロ……

「…んぁ……」
亀頭を包む温水の感覚にぶるりと身を震わせながらも、尿を零すまいと股間に押し付けていたグラスを徐々に離し、一筋の水流を流し込むようにする。水面を叩く尿の音は、部屋に徐々に大きく響いていった。

ジョォォォォォ…………

(あと少し、で……最後の……)
そうしてグラスの七分目くらいまで放尿を続けると、今度は右手でギュッと陰茎を握り込んで尿を止め、グラスを机へと戻した。すぐに隣に置かれた最後のグラスを手にし、ペニスへあてがう。

ジョオオォ……ジョロジョロ……

(そろそろ、終わる……)

ジョッ、ジョロロ……ジョッ…ピチャ、ピチャン

やがてグラスの半分と少しを満たしたところで、クライスの放尿は止まった。先端についた雫をしっかりと水面に落とすと、クライスはグラスを机に置いた。
シャンパンよりも温かく濁った液体に満たされたその3つのワイングラスを、しばし息を上げたまま眺める。辺りに香る匂いは、もちろん尿そのものである。
「よし、3つ…クリアだな。スッキリしただろ?」
リュナンはやっと、満足げにクライスに声をかけた。
「は、はい…、ありがとうございます、リュナン様」
「始末していいぞ」
「はい」
クライスは寛げた衣服を戻し、ケースに備え付けの盆に3つのグラスを手早く乗せると、中身が見えないようナフキンを被せて持ち、退出した。これからトイレへ向かって、きちんと後処理をするまでがこのゲームの内容だったが、クライスの顔は部屋に来た時よりはるかにリラックスしていた。失敗せず上手く排泄出来た安堵感と解放感に包まれた、何ともいえない心地で満たされていたのだ。

リュナンから提示されたこのゲームのルールは、サイコロを振り、出た目の数だけワイングラスの中へと放尿すること…。4なら4つ、6なら6つと、各グラスに注ぐ量はまちまちでも良いが、確実に出目の数を満たして終わらなければならない。
ただし、賽を投げられるのは1日3回まで。更に、リュナンの許可を得なければ賽を振らせてすら貰えない。
排泄管理を兼ねたこの調教が始まって以来、クライスはまだ一度も失敗した事は無かった。運良く出目が大きめの数が続いている事もあるが。
一度2が出た時は、2つのグラスが満タンになるまで注いでギリギリであった。もう一度賽を振るには、一旦そのグラスの中身を処理して片付け、退出した後、再度部屋を訪れて許可を乞わなければならない。
たっぷりと尿に漬かりきり、濡れそぼった砲身を拭う事も許されていないので、その時は下着の前面に幼い子どものような黄色い染みを作ってしまった。それをリュナンに指摘され、羞恥に身を焦がした事がーー。

だが、そんな微々たる失敗では済まない出来事がクライスを襲ったのは、それから数日もしない内だった。

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2015.1.22