騎士への条件

騎士への条件(リュナン×クライス)
ウン年前に書いたリュナクラ処女作です。
が、のっけから利尿剤盛ったり変態行為強制してるのでさすがとしか言いようがない出来となっております(^^)
フェラ止まりで本番なし。ゲーム開始前の話です。
大丈夫な方はどうぞ。



コンコン、とノックの音が部屋に響く。

(来た…)

リュナンは、何の疑いもなくこんな城の奥まった部屋までやって来たその青年を心の中で嘲った。
そして、これから自分の考えたシナリオに躍らされるだろう彼のことを思い、とかく気分を高揚させた。
(騎士になるための試験をしてやるかぁ…。結構使えるな)
質素な椅子に仰々しく座ったリュナンは、ドアの方を向くと、どうぞ、と一声を発した。
失礼します、といういつもの真面目声と共に、その青年…クライスは部屋へと入って来た。



予想外に広い部屋。
その真ん中にいるリュナンが、自分の手前に無造作に置かれている椅子に座るよう促したので、クライスは一礼して腰をかけた。
「リュナン様、私が正式な騎士になるための試験、とは…。」
クライスの表情と声の調子がいつになく真剣なのを見て、リュナンは内心高笑った。
「ああ、君は、現従騎士隊の中でもとりわけ優秀だし、勤務態度、心構え共に素晴らしいからね。未来の側近としての位置に値するかを、僕が直々に見て決めることにしたんだ」
「そ、そのような……!畏れ多いことです。私にそのような価値など…」
「だから、それは僕が今から見て決めるんだから、クライスは僕の言うことを素直に実行してくれればいい。」
「は、はい、リュナン様!よろしくお願い致します!」



――僕の言葉を、クライスはやはり真に受けてくれた様だった。
もちろん今さら試験など行わ無くとも、クライスの正式な騎士団入りは決まっている。
本人にもそれが分からなくはないと思うが、ここまで自分に従順だと気分が良い。

リュナンはパラパラと、この試験がいかにも本物臭く見せるために用意した資料をめくりながらこう告げた。
「じゃあ、まずは全裸になってくれ。テストはそれから行う」
「は……!? ぜ、全裸…?」
クライスは一瞬、自分の耳を疑った。
「ああ。今から着ているものをすべて脱いでくれ。身体検査も兼ねて行うことになっているから」
「そ、そんな……」
「出来ないと言うなら、この試験は無しだ。その代わり騎士への道も閉ざされることになるけれど。」
「っ!……いえっ………ですが…」
クライスに焦りと困惑の表情が伺われる。無理もない。
それは普通の神経をした者なら到底受け入れられない要求だった。
けれど、リュナンもここでみすみす獲物を逃がすような真似はしない。
もう一押しのつもりでこう続けてやった。
「…ちなみに、現役のラゼリア騎士で今までこの試験を受けた者の中で、この条件を拒んだ者はいないよ、クライス」
自信満々の態度でこう言ってやると、クライスは驚いてリュナンを見つめた。
そして。
「分かりました…この試験、有り難く受けさせてもらいます」
クライスはそう告げ、すっくと立ち上がった。

作戦はほぼ成功したと言ってよかった。


おずおずとクライスは身に着けている鎧に手を掛け、金具を外し始める。
とりあえずすべての防具を取り払うと、今度はブーツを脱ぎ、靴下を脱ぎ、着込んだ上着から一気に首を抜いた。
それらを律義に床の上で綺麗に折り畳むと、次はベルトを外す音が響いた。
その一連の動作を、リュナンはしっかりと目に納めていた。
ズボンの端に手を掛けたところでクライスの動きは急に鈍くなったが、クライスは下を向きながら、ためらいがちにそれを下ろした。
これで、クライスの身に付けるものは下着一枚。
それだけでもクライスの肌の色の白さは十分見て取れた。恥ずかしさからか、ほんのりと赤みが差しているのが可愛らしい。
けれどそれで満足するリュナンでは無い。
「どうしたんだ? 全て脱がないと試験は始められない。」
「…やはり…全部、ですか…?」
消え入りそうな声で聞くクライスに向かい、リュナンは努めて真剣な顔で言った。
「そう、全部だ」
「……分かりました………。……」
クライスは覚悟を決め、瞳を閉じながら、するりと白い下着を下ろした。
途端、髪の色と同じ白銀に近い薄紫色の陰毛と、そこから生えるモノが露になる。
それは性経験の浅いリュナンの目から見ても、普通の男性よりかなり大きいサイズの陰茎だった。
堅物で落ち着いた顔の下にそんな物を隠しているとは。リュナンは思わず、口の端をつり上げずにはいられなかった。
だが、すぐにクライスはその部分を手ですっぽりと覆い隠してしまう。
不服に思ったリュナンはすぐに命令を飛ばした。
「気をつけだ、クライス。手は横。それじゃ検査できない」
「っ…。は、はい……」
顔をますます赤くしながらも、クライスは従順に手を横へずらし、背筋を伸ばしてみせた。
均整が取れ、かつ、少し厚みのある筋肉のついた身体。
美しいその身体にはやはり不釣り合いな程の大きさの陰茎が、リュナンの視線を痛いほど感じて立ち上がりかけている。
それがリュナンを否が上にも興奮させた。

「…では、試験開始だ。まず腕立て伏せを五十回、僕の吹く笛の音に合わせて行ってもらう」
「!……リュナン様……まさか、……このままの…姿で、行うのでか…?」
「そうだけど、その姿で何か不都合でも?」
「そ、そんな…」
かあっとまたクライスの顔に朱が走った。
「蔵書に記してあったんだが…、古代、はるか遠くの大陸の話だ。そこでは重要な競技をする時、選手は皆全裸となって競技に望んでいたらしい。だから、何も恥じる事はないよ、クライス。」
あくまで、にこやかにそう告げてやる。
もちろん、クライスをその気にさせるために。
「…っ…、…はい……では……。」
クライスはようやく、腰を下げ、絨毯の敷かれた床に膝をついた。
「そうだ。こっちに手を付くんだ」
指差しでリュナンが指示を出す。
それはちょうど、リュナンからクライスの綺麗な横顔が見える体制だった。
もちろん、足を伸ばした時に遠慮なく床へと垂れ下がる陰茎も。
眉根を寄せ、羞恥に震えつつも、意を決してクライスは言った。
「は、始めて下さい…」
「よし、笛に合わせて腕を曲げること。しっかり曲がってないとカウントしないから、注意するように」
リュナンは懐から取り出した笛を吹いた。
ピッ、という鋭い音と共に、クライスは腕を曲げ、腰を落とす。
その時、垂れ下がっていた陰茎の先が、絨毯にざらりと擦り付けられた。
「…っあ……!」
その鋭い刺激にびくりとし、思わず身体を持ち上げるクライス。
「こら!まだしっかり腕が曲がってないぞ! もう一回。」
クライスに何が起こっているのか、もちろんリュナンは知っている。というか、実はそれが狙いだったのだ。
予想通りの反応に、リュナンはほくそ笑む。
「っ…、無理です……」
「何?…何故無理なんだ?」
「それは……」
理由を問われ、クライスは口ごもった。言えるわけがない。
「何故だ?腕立て伏せたった五十回だろう?…理由も無しにできないのなら、騎士になどさせられないな」
そう言って立ち上がり、きびすを返す振りをしてやる。
それを見たクライスは慌てた。
「ま、待って下さい!…すみません、…や、…やります…」
再び腕を付いたクライスをみて、ニヤリとする。
「よし。次は無いぞ」
「………。」
ピッ、と笛の音を再開させた。
なるべく腰を引き刺激から逃れようとしても、クライスの陰茎の大きさではどう足掻こうと、剥けきった敏感な先端から裏筋までを毛の立った絨毯に押しつけてしまう格好になるのだ。
それが具に見て取れる中、笛の音は規則的に続いていく。
「…っく……っう…う…」
眉根を寄せ、下腹部から沸き上がってくる刺激に耐えるクライス。
陰茎はすぐに勃起したかと思えば、先端から先走りが溢れ出し、絨毯の色を変えてしまっている様がリュナンの目にくっきりと映る。
リュナンの目には、ハァハァと激しく息を付きながら、必死で腕立て伏せをするクライスが、まるで自ら腰を振って自慰をしているようにさえ見える。
いつも生真面目で浮いた話一つ無いクライスのその恥ずかしい姿を、リュナンは心ゆくまで堪能していた。
「っあ…ハァ…っ……、余り、み、見ないで…っ、くだ…さ…っ……!」
身体検査も兼ねてると言っただろう?…と思いつつも笛の音で答えてやるリュナン。
この辺は失敗だったな…と、ふと思ったが、言葉攻めは次の試験をさせつつ、思う存分してやろうと考えている内に、五十回の腕立て伏せは終わりを告げた。



「よし、終了。」
リュナンが言い終わらない内に、クライスは荒い息のまま床に崩れ落ちた。
「ハァ…、ハァ……、っ」
「気をつけ、だ、クライス。休むな。」
「っ…ぅ…」
ガクガクと足を震わせつつ、クライスはなんとか立ち上がろうとする。
だが結局片膝を立てた所で止まってしまった。
足の隙間から、溢れ出た先走りで変色した絨毯の箇所が覗いている。
「その染み、何?…どうしてそこだけ濡れてるんだ?」
軽い悪戯のつもりで、聞いてやった。
「こ、これはっ!……その……っ」
「何?はっきり言ってくれないと分からないんだけれど」
「……っ…………」
クライスは今にも泣きそうになりつつも、下半身はしっかり勃起させたままだった。
「…まあいいよ。早く立つんだ。」
そんな様を見て、そろそろ許してやるかとばかり、リュナンは笑みを浮かべながらクライスを促した。
よろよろとクライスが立ち上がる。
だが、またもすぐに下腹部を手と腕ですっぽりと覆ってしまっていた。
それらをどけるように指示しようとリュナンは口を開きかけたが、ふと、クライスの様子が先程と異なる事に気づいた。もちろん勃起状態なのは違うが。
それ以上に変なのは、内股ぎみの下半身を僅かに揺すっていること。
(ああ、そういえば……)
さっきからのクライスの痴態で、忘れていた。実は、今朝のクライスの朝食に細工をしておいたのだ。
(利尿剤…。そういえば時間もピッタリだな。……ということは)
「あ、あの……リュナン様…」
「うん?何だいクライス」
「……トイレに…行っても、宜しいでしょうか」
改めて、この目の前の青年はなんて自分好みの生き物なのだろうかと思った。
まるで示し合わせたかのように、都合良くこちらの思惑通りに動いてくれる者など、そうそう居ない。
「ああ、いいよ。ただしそのままの格好で行くなら」
「…!! そんな……お願いです、下だけでも着させて…」
「駄目だ。この試験のルールに反する。服を着て出て行けば、その時点でこの試験の放棄と見なす」
もちろんそんなルールなどない。
が、本物臭く用意してあった資料を見ながらそう告げてやった。
絶望と焦りの入り交じった表情とはこのことだな…とクライスを横目で見つつ感じる。
「どうする?行くのか、続けるのか。」
しばしの沈黙。
「…お願いします、早く、次の、試験を……」
おずおずと、クライスは口を開いた。
「そうか。でもその前に」
クライスの前を覆っている腕を掴み、横に広げてやる。
「!! 嫌っ……」
凄い力で抵抗してきたが、こっちも本気を出してやった。
「ホラ、手は横だろ? 何度も言わせるな。…それにしてもデカいイチモツだな」
「やっ……あっ……」
腹の上でひくついているモノを凝視してやる。と、それはすぐに反応を見せた。
「僕に見られて脈打ってるよ。好き者だな。そんな風だからこんなにデカいのか?」
「やめ…止めて下さい、見な……」
「では次の実技、スクワット百回、やってもらおうか」
クライスの言葉を遮る様に、そう告げてやった。
眼前には、驚きで見開かれた紫の瞳。
「で、出来ません…!……そんな…っ、試験……」
「いいのか?別にクライスが嫌ならいいんだよ僕は。…でも、君の実家の方々は、君が騎士になることを心待ちにしているんじゃないかな?」
「っ!」
確かに、リュナンの言う通りだった。
立派な騎士となって帰る。そう約束した妹の顔がクライスの頭をよぎる。
「…本当…ですね…?本当に………騎士になれるのですね?」
「それは、クライス次第だ。」
リュナンはフン、と鼻を鳴らしてそう言った。
そして、観念したかのように、続けますとクライスは呟いた。  
「うん。じゃあそこの台に乗って。腕は組んで頭の上に。足は肩幅程度に広げて」
リュナンに言われるまま、クライスは指示に従っていった。
「もっと足を広げる。」
「…はい……っ…くぅっ…」
先程以上の羞恥に顔を歪ませ、全身を震えさせながらも、白く長い二本の脚を割り開いていくクライス。
少し高めの台を用意し、その上にクライスを立たせたため、リュナンにはその中心にに屹立したモノと、下で張り詰めている袋まで、しっかりと認めることできた。
「よし。そのまま膝を曲げるんだ。僕が良いと言うまで」
「くぅ…っ…」
動きに合わせてクライスの尻丘が左右に分かれたため、その奥の蕾がチラリと覗く。
「もう少し曲げろ。それから僕の方にもっと腰を突き出すんだ」
「っ、ぁっ……も……っ」
リュナンの眼下に秘部を全て曝け出す格好になり、クライスのモノの先端からトロ…と白い物の混じった汁が溢れた。
どうやら、限界が近いらしい。
「よし。一回。続けるんだ」
再び荒い息をつきながらゆっくりと動き出すクライスを、もっと堕としてやろうと考えた。
(僕の目の前でイかせてやる……)
リュナンなりに、あの大きさの陰茎が一度にどれだけの量の精液を吐き出すのか、ぜひ見てみたいと前々から思っていたのだ。
およそ二十センチ以上はあるだろうか。十九歳にしては結構な大きさだ。
見習い兵士達の訓練場を訪れた帰りに、下着一枚で行水をする彼の姿を偶然目にしてから気になっていたそれ。
それが今、自分の目の前でビクビクと脈打ちながら、解放を待ちわびている。
「凄いな、クライスのチンポ…さっきから白っぽい汁垂れ流しっぱなしだしさ」
「っ、あ…っ、ハァ…っ」
「只、試験してるだけでどうしてそんなにデカくしてるんだ?淫乱だな。今までそんな風になった者など一人もいなかった」
「あぁっ……そ…んな…見な…」
「もしかして僕に見られて感じてるのか?」
「…ぅうっ…」
ジワ…とまた先端から先走りが溢れだした。
見られて感じるマゾの素質は充分ということか。とにかく自分の見立ては間違っていなかった。
「喜んでいるところを見ると、そうなのか。ならもっとじっくり見てやろうか?その特大チンポ」
「…嫌…嫌だ……もう、止めて下さい…リュナン様……」
「イヤ?君のココはさっきから嬉しいって涙流して喜んでいるけど?…ハハ、ケツの穴までヒクヒクしてるしさ」
「っ……!」
その途端、ビクン、とクライスの身体全体が引きつった。
だが、何とか主君の目の前で射精することだけは阻止したらしい。
しかしクライスの尿意もかなり募って来ていると思われるし、もうそろそろ限界かと思われる。自分の欲望の方も、そろそろ際どくなってきた。
それに、今あの爆発しそうなモノを激しく擦ってやったら、クライスが一体どんな顔をするのかが非常に気になった。
ということで、試験などそっちのけにし、リュナンはクライスのモノに手を伸ばしかけた。



その時、コンコン、とノックの音が響いた。
続いて、「リュナン様、急な知らせです!開けて頂きたい!」との声。

クライスは、荒い息をつきながら固まることしか出来なかった。
その様子を見たリュナンは、いかにも何か良い事を閃いたといった顔付きで、「入れ」と、一言こう言い放った。
「なっ、…!?リュナン様!!嫌、お願いです…あぁ……!」
「失礼します……。………っ!?」
まだ若い伝言兵が僕の前のクライスを見て言葉を失うのと、クライスが絶望を抱くのはほぼ同時だった。
そしてすかさず、クライスが慌てて上に組んだ手を下ろすのを阻止させる命令を飛ばす。
「クライス!その体勢を止めれば今までの試験は取り消しだ!他の動作はするな、続けろ」
「っ!…あぁっ…、……出て、行ってくれ……っ!…見なっ……!」
その言葉とは裏腹に、クライスの陰茎はこれでもかと言う程存在を誇示していた。
伝言を伝えに来た年若い兵士はというと、その光景に絶句し、ただ部屋の入り口につっ立っている。
リュナンはそんな兵士の様子を確認して、再びクライスを見た。
真っ赤な顔の、きつく閉じられた瞳の端には涙が滲み、酸素を求めて喘ぐ様に開いた口からは、タラリと涎を垂らしていた。
…こんなクライスの姿を見れるなんて、お前は幸福だよ、と独りごちる。
「ほら、スクワットの続きはどうしたんだ?」
「………ぅっ……うぅっ…」
「騎士に、なるんだろう?」
「…………っあ………」
この時クライスの思考回路は、激しい羞恥と絶望で既に焼き切れていたのではないか、とリュナンは後で思った。
クライスはゆっくりと膝を曲げ、陰茎を突き出すようにして腰を落とした。
「目を開けてごらんよ、クライス」
リュナンにそう言われ薄く開いた紫の瞳は、クライスと、その下半身を凝視している伝言兵の姿を捕らえていた。
そして。
「んあ、ぁ…っ!……見…な…、…ぁあっ!…も、出る、でるっ……ぅあぁあああっ―――!!」
尿道口をぱくりと開き、ドクン、と波打った陰茎から、ブシュブシュと音がしそうな程激しく白濁液が吹き上がった。
それはボタボタと重い音を立てながら、遠慮なく床やリュナンの方へ飛び散って行く。
「っは、ンァアアッ!ひっ…!んぁ、アッ、」
二、三回に分けて精液を放出し終わると、クライスは痙攣しながら、ガクリとその場に座り込んだ。
引き攣ったような喘ぎ声に混じって、ビチャビチャと水が絨毯を叩く音がしている。
そう、クライスは放出の快感に負け、射精に続けて失禁していたのだ。
「ンァ……っ……。はぁ………ぁ」
全身を戦慄かせ、膀胱に溜まりに溜まっていた生暖かい小便を激しい勢いで垂れ流す快感に、クライスは無意識に光悦の表情を作っていた。
その一部始終を、リュナンはしっかりと目に焼きつけていた。
もちろん、ここに出くわした伝言兵も。
 
「…ところで、急な伝言って?」
一人イってしまっているクライスを他所に、リュナンは極めて平静に、改めて聞いた。
「い……いえ……の、後程また……ご連絡を……」
伝言兵は固まりつつも、何とかそう言った。
「そうか。ああそうだ、今日君がこの部屋で見たことは、決して誰にも口外せず、忘れること。下がってよし」
「は、……はい。…失礼しましたっ………。」
そろそろと、伝言兵は部屋から去っていった。
(彼は、自分の間の悪さをユトナ神に呪っただろう。少し悪いことをしたかもしれないな…)
だが、目の前の青年に自分がした事の方が、まだ罪深いな、と直ぐにリュナンは考え直した。
クライスの水流はやっと収まったらしい。
が、未だヒクヒクと全身を痙攣させながら、焦点の合わない目で虚空を見つめていた。
「……イス、……クライス。聞こえてるか?」
衣服が濡れるのも厭わず、リュナンは床にしゃがみ込み、そのクライスと向き合った。
「……っ、………リュナ……さ……ま…………」
自分が今してしまったことを思ってか、クライスはしゃくり上げ、頬にはらはらと涙の筋を走らせた。
「ひ……っく………みま…せ…っ、…すみま…せ…」
「いいんだよ、クライス。君はもう立派な騎士だ。僕が認める」
「……?……ほんと……ですか…?」
本当も何も、そんなことは最初から決まっているんだよ、クライス。
「ああ。だから……分かるだろう?」
僕はクライスの鼻先に、自分の勃起したモノを近付けてやった。
ぼんやりとそれを濡れた紫の眼で眺めた後、慣れた様子で、クライスはそれをぱくりと口に含んだ。熱い粘膜に包まれる感覚を、リュナンはしばし存分に感じてやることにした。
「ン……っ……、ふぅ…っ」
少々、いや、かなり巧みなその舌の動きには疑問を抱いたが。まぁさっきの反応を見るかぎり当然か、と思った。
――僕が初めての相手ではなくても。
――僕はクライスの全てを手に入れる自信がある。
そう確信していたのだ。

「……出すぞ、っ」
「っ!!」

ドプリと、口腔内で出した精液が飲み下されて行くのを感じつつ、リュナンは満足感に満ちていた。
素晴らしい玩具を手に入れたという喜びで。

2015.2 加筆修正済