甘い甘い、媚薬。
こちらがいつものリュナン×クライス前提のアーキス×クライスでバレンタインネタ2つ目です。
リュナンにヤバいチョコレート食べさせられて悲惨な事になるクライス。
本番描写はアークラだけあります。
今度はちゃんとゲーム内の時系列に沿ってるよ!アルカナ砂漠の手前です。
お食事中の方は内容に以下が含まれてますのでお気をつけ下さい。
※失禁(小/擬似大)、ゲロ、幼児退行、淫語あり
しんしんと砂漠に雪が降り始めた夜、野営地であるハルファ砦の一角、地下にある石造りの小さな部屋に、その騎士は呼び出された。
冷えた室内をまずは温めるため、手袋を外したクライスは黙々と暖炉に火をくべている。
「クライス、今日は何の日だか知ってる?」
そう言って自分を見つめる主君――リュナンの瞳が、薄暗い部屋の中で暖炉の光を反射し、悪戯っぽく光る。
「…は、今日は………。………。」
休日でもなかった為、何かリュナンに関係した記念日があったかと記憶を巡らせるが、特に思い当たらず、クライスは沈黙する。
「あれ?分からない?バレンタイン・デーだよ」
それを聞いたクライスはハッとした。
「すみません…失念しておりました」
「いや、いいよ。そう言うムードでも無かったからな」
確かに、連日連夜に及ぶこのハルファ砦の攻略で、ここ最近の軍内はピリピリとした緊張感に包まれていた。
今も、砂漠の向こうに現れたらしい竜騎士部隊への対峙を前に、皆張り詰めている。
とてもバレンタインだからといって浮かれる訳にはいかなかったから、記憶からすっかり抜け落ちてしまっていた。
そんな中、久しぶりのリュナンから下った夜の奉仕命令。
ということは、つまり――。
「だから、今日はクライスにこれを用意したんだ」
やはりリュナンは、トリュフのチョコレートが入った小箱をクライスに差し出した。
3つ入りの、何処にでもありそうな小箱に入ったそれ。
しかし、クライスはそのチョコレートがどういう意図を持って用意されたのであるか、すぐに察知していた。
「リュナン様………光栄です。」
「…その割に嬉しくなさそうだけど?」
「っ……いえ……」
リュナンによってこれまで与えられた食べ物には、必ず――中身にそういう細工がしてあることを、クライスは学んでいた。
「クライスは確か、甘いもの好きだったな。3つとも、食べてくれるかい?」
クライスの困惑を知ってか知らずか、リュナンはそう促した。
「はい、勿論……リュナン様の、仰せのままに……」
「嬉しいよ、クライス。じゃあどうぞ。」
リュナンがテーブルに置いたそのトリュフへ近づき、包みを開ける。
中身に含まれる成分が何であれ、主君の望みとあれば食さねばならない。
金色の包み紙の中から現れたトリュフが、甘ったるい香りを部屋に広げた。酒の匂いもしている。それも、かなりきつい。
摘んで口に運ぶと、更にその風味はきつくクライスの舌を刺激した。
確かに甘い。が、苦味もある。
酒だけではない、何か得体の知れない薬の味がするのをクライスは感じていた。
「美味しくないか?…眉間に皺が寄ってるけど」
「……いえ………少し、酒の味が、きつくて……」
「クライスは大人だから、平気だろう?あと2個、食べてくれ」
リュナンもそのトリュフを手に取ると、ガサガサと包みを開けてクライスの口元へチョコを差し出す。それをクライスは、口を開けて受け入れた。
「……ん、ぐ……」
2つ目を飲み込んだその時、グラリとクライスの視界が揺れた。
「ッ………?」
思わず瞬きをするが、揺れが治まらない。それどころか、どんどんと足や手先が痺れ、力が抜ける感覚がある。
(これは……まさか…………)
気づけばクライスは、ハッ、ハッと短い呼吸を荒げて机の横に置かれた椅子の背もたれをつかんでいた。
倒れないようにバランスをとるが、次の瞬間、ぐわんと脳天ごと揺さぶられるように空間が歪んで、ついにその場にしゃがみ込んでしまった。
「ハァッ、ハァッ、……く、……ァ…、ハァ……」
(熱い…!!身体が、言うことを聞かない……!)
「おや、随分効きが早かったな…。仕方ない、ベッドへ行こう、クライス」
「ハッ…ハァッ、ハひ……ュナ、…しゃ……ま……」
「もう呂律が回ってないぞ?これにはかなりの量のアルコールが入っているらしいからな。この地の秘密の店で手に入れたんだ。」
リュナンはそっとしゃがみ込んだクライスの肩に手をかけ、腕を引いて立ち上がらせようとする。だが、クライスは上手くバランスが取れずに床の上で四つん這いの姿勢になって、もがくのが精一杯だった。
「クライス、ベッドへ…」
リュナンがクライスの腕を強く引いても、クライスはついにその場で岩のように固まってしまい、動かなくなった。いや、正確には動けないのだ。
「ハァッ、ハァッ、……!!ウグッ……ゥ……ゥ……」
視界が揺れて、喉の奥から込み上げてくる物を感じ、クライスは咄嗟に口に手を当てる。
いっそ、吐き出せたら良かった。
だがその逆で、リュナンの前でそのような粗相をするまいと、必死でそれが逆流しないように抑え込んでいた。
そうこうしている内に、身体の中心にはもう一つ心臓が出来たかのように、ドクドクとペニスに血液が集まり初めていた。これも、紛れもなく先ほどのトリュフの成分による効果だった。
「ゥウ――――ッ………フゥッ、フッ、フッ、ッン!ンンン…!!」
クライスが慌てて下肢にも手を伸ばすと、ギチギチに勃起したそれを抑えた。服越しであるのに、火傷しそうなほどに熱い。
(…身体が、おかしい……!っ、嫌だ……力が、抜けて………)
「クライス、……クライス?」
「ハァアッ!ァ…、ァ、アッ?!……ッ――ァ、ア……ァ……」
クライスがビクビクと痙攣した。
ろくに触ってもいないのに、薬の効果だけで達してしまったのだ。
ジョロ…ビチャ、…ビチャ……
と、股間の部分から突如として水音が鳴り響いたため、リュナンは思わず目を見張った。
勃起しているはずの陰茎から、失禁している。
「アッ、アッ!?……ひッ?…アッ…止まら、な…ッ…!!ひィッ、ァ…ァアア…………!」
いくら抑えても局部から溢れ出る尿水は、白いズボンとその下の絨毯に、みるみる内に濡れた染みを広げていく。
最早クライスの意思でそれは止められなかった。張り詰めて狭くなった尿道から熱い尿が漏れ出る感覚に、ビクビクと腰を戦慄かせるしかない。
ジュワ…と滲み出るように垂れ流された小便の濡れた香りが情けなく、真っ赤になった頬に、やがて冷たい涙がはらはらと筋を作った。
「ヒッ……ヒック……すみ、ま…せ……ッ……せ、精液と、おし、っこ……漏れ……」
「我慢出来なかったのか…?まるで酔っぱらいだな、クライス。お前がそんなんじゃ、今日の奉仕は無理だな…」
ため息を吐きながらリュナンはそう呟くと、箱に残された最後のトリュフの包み紙を開けた。
それを手に、クライスの横へとしゃがみ込む。
「食べない?」
ヒック、ヒックと嗚咽を上げるクライスの口元に再びそれを運ぶと、嫌々をするようにクライスが頭を振った。
甘いそれが、今は本当に恐ろしかった。
「…じゃあ、下の口に食べさせようか、せっかくだから」
「!!! ヒッ…!ぇ、ア、ア…しょ、な……!ゅ、るし…、く、くだ、……」
しかし、クライスの言葉も虚しく、瞬く間にベルトを解かれ、濡れたズボンと下着をずり下げられたかと思うと、尻の割れ目を強引に開かれた。
ヒクリと恐怖で窄まったクライスの濡れそぼったアナルを指で強引にこじ開け、そこにチョコを押し当てた。
「――――!!ヒ……ァ……らめ……」
クライスの悲鳴も虚しく、つぷりとチョコがクライスの孔に埋まる。更に、すぐには抜けないようにと奥へ押し込まれていった。
「余っても仕方がないからな。まあ、後は戻って恋人に何とかして貰えばいいさ。僕からのプレゼントだ。」
「ァア……ゥ…、ゥウッ……あり…が、ッ…ござ、…………っ」
「さあ、もう立て、クライス」
目的を果たしたリュナンはすっくと立ち上がり、クライスにもそう促した。クライスはようやく震える手を床に付き、椅子の座面を抱えながら、立ち上がった。すすり泣きながら、カチャカチャと震える手で、ずり下げられたズボンとベルトを元に戻す。ぬるりとした精液が付着し、挙句ビショビショの下着が肌に張り付き、気持ち悪い。
ズボンに染みた失禁の跡は、その殆どを外套を纏えば辛うじて隠せそうだったが、膝から下に伝った染みや、ムッと立ち昇るアンモニア臭は隠せそうにない。
更に、まだ最初に食べたチョコレートの効果が出ているのか、痛いほどの勃起も治まってはいなかった。
「ほら、後ろのチョコが熱で溶ける前に、さっさと行った方が良いんじゃないのか?また動けなくなるぞ」
「…ヒック…、…は…ぃ………しつれ……しま、すッ……」
よろよろとクライスが壁を伝って部屋から退出していく。
フフ…と、リュナンは目を細めてその姿を見送った。
外は、粉雪が舞い、雪が降り積もりかけていた。
強烈な寒さがクライスを襲い、失禁で濡れた下半身を急激に冷やしていく。だが、勃起した中心と脳みそは未だドクドクと脈打つほどに熱く、クライスは熱に浮かされたような真っ赤な顔で石造りの道を歩いていた。紫の瞳は涙で潤み、とろんとしていたが、もし誰かにこの姿を見られたらと思うと、震える足で必死に壁伝いに兵舎を目指すしかなかった。
夜とは言え、このご時世、野党や追い剥ぎといった類に遭遇することは稀ではない。更にこの地は、数日前に敵国から取り返したばかりの砦内なのだ…。
そう危惧するクライスの心を暗示したのか、前方から雪を踏む足音がした気がして、クライスは身を竦ませた。
恐る恐る前を見ると、間違いなくカンテラの灯りがこちらへと近づいてくる。ずっと一本道を上がってきたので、このままではすれ違うことは避けられない。
「ひっ……ぁ……ああ…………」
(どうすれば、どうすればいい…!?)
クライスは混乱して、粉雪に塗れた壁に身を押し付けた。ザラリ、と硬い感触がし、肌を擦る。
そうやって目を閉じてガタガタと震えていると。
「クライス…!?何やってんだ、こんな所で!!」
今、一番聞きたかった声がする。
「あ……ああ………アーキス…」
空耳かと、クライスが瞳を開けると、まさしく目の前には驚いたアーキスの姿があった。それを認めた瞬間、全身から力が抜ける。
「っあ、アーキス……アー、キ……っ、ひぐっ、えっ、ぅえ、え………」
まるで幼い子どものように、クライスは嗚咽を上げた。
「雪が降ってきたからな…様子見に来てホント良かったぜ……よしよし、もう安心しろ、帰るぞ」
アーキスはクライスのすっかり冷たくなった身体に毛布を被せ、抱きしめた。
「ひッ、ぅ……も、歩けなぃぃ……」
「え?クライス…?」
「ぅぐっ、えっ…!ぅ゛…、ェエッ……ゲプッ…」
「おいっ、おい!大丈夫かっ、吐きそうなのか!?」
クライスの様子に異変を感じたアーキスは、その場にクライスをしゃがませると、道の端の方を向かせ、背中をさすった。
「えぶっ………ぅ゛グッ、オエッ…、ゲェェエッ…!!」
酷い嗚咽と共に、クライスが胃の中の物を数回にわたり吐き戻していく。茶色く濁ったその吐瀉物からは、激しい酒の臭いがしてアーキスは面食らった。
「お前…酒そんな弱くないはずなのに……どんだけ濃いアルコール飲まされたんだよ……」
「ッ、ぅ゛、グウゥ……!ェ、オエェ…、ゲッ……」
やがて胃の中に吐くものが無くなっても、クライスはえづきを繰り返し、収まる気配がない。透明な唾だけがダラダラと垂れ流され、顔を真っ赤にしてゼイゼイと激しい呼吸をしている。
(おい…ヤバくないか…?クライス…?)
アーキスが確認すると、クライスの目の焦点は合っていなかった。普通、吐けば体内に蓄積したアルコールが排出されて、苦しみは次第に治ってくるはずだ。
だが、一向にその様子は見られず、それどころか全身がガタガタと震え初めている。
「何飲んだんだよッ…?もしかして、ヤバい薬かっ…?」
だが、クライスは喉からひゅうひゅうと息を漏らすだけで、ほぼ反応がない。…と思われた。
だがクライスを抱え、よく見ると、毛布の下からほわりと湯気が出ている。それに、この臭いは…。
「小便漏らしてるしっ…うわ、やべっ」
焦ったアーキスは、クライスに再び毛布を被せて抱え上げると、元来た道を走った。小道に分かれているところを猛スピードで走り抜け、周囲に建物のない袋小路へとクライスを運んだ。
急いでクライスを座らせ、石壁にもたれ掛けさせると、被せていた毛布をはだける。そうして、染みの出来たズボンをブーツごと大急ぎで脱がした。
「すげ…何だこれ…勃起してんのに、漏れ、って……」
続けて下着を下ろしたとき、その布地の後方に付着した茶色い染みにアーキスはギョッとする。
「えっ、お前…後ろも漏らし…?あれ、でも、臭いが………」
スン、とアーキスがそれを嗅ぐと、非常に甘ったるい香りに加え、アルコールのツンとした臭気が鼻を刺した。
まさか…とアーキスは汚れた下着を抜き去ると、意を決してクライスの後孔に指を突っ込んだ。
そこはいつもより、やけに熱い。
「うわ…ドロドロの……これ……。入れられたのか…やっぱり……」
ズルズルに溶けたチョコレートが、アーキスの指に絡み付きながら溢れ出てくる。直腸内に直接きついアルコール成分の入ったチョコレートを入れられたせいで、急性的な中毒症状を起こしてしまったのだ。
「ぅぁ………ぁ…、……ぁ…」
少しアルコールが抜けたからか、クライスが声にならない呻きを上げた。
「よしよし、今楽にしてやるからな…辛かっただろ?」
ジュプ、チュプとアーキスが奥の方から溶けて液体になったチョコレートを外に向かって掻き出していく。同時に、長時間の勃起によって充血し、赤黒さを帯びた陰茎も扱いてやると、クライスは高い悲鳴を上げた。
(酷いことしやがるな…ホント…)
かなり奥の方までアーキスが指を入れて、ようやく溶けきっていなかったトリュフの欠片がポロリと尻穴から滑り落ちた。たったそれだけなのに、抜き取った指がチョコの成分のせいか痺れていることに気づいたアーキスは、その凶悪さを呪った。
「一個だけか?入ってたの…」
アーキスが聞くと、クライスはコクコクと頭を縦に振った。どうやら、意識が戻ってきたらしい。
「ぁ………ぁ……、カハッ、ぁ…」
「吐いて喉乾いただろ?水、たしか残ってたはず…」
腰に下げた水筒を取り出し、クライスの口に含ませてやると、クライスはゴクゴクと音を立ててそれを飲み干した。余程喉が乾いていたのだろう。空になって尚、口からそれを離さなかった。
「ションベン、止まったか?」
「ッ…分か、な……。ま、た……勝手に…出ゅ、かも…」
「そっか…まあ、気にすんなよ。洗っちまえばいいから」
「ぁ…ふ……ァッ……アーキス……もっ、と…擦ってぇ…!…ンッ!ァッ、………イかせ、てッ…!」
「うおっ、と…!そうだったな…」
クライスの訴えに、アーキスは扱く手を早め、クライスを絶頂に導いてやる。
「――――――!!ァアッ!!ァ――ー!!!」
すぐに、ビュルビュルと音がしそうなくらい大量の精子が砲身から弾け飛んだ。数回に渡り射精が続くと、白濁が黄色みを帯び、やがてクライスの言った通り尿になってポタポタと垂れ落ちた。クライスはアーキスの胸の中で仰け反りながら、その放出の快感にただ身を任せている。
「ハッん……ハァッ…ハァッ……クぁ、いすの、おちんぽ、びゅーびゅー、出てゅの…気持ち、良いよぉ……」
「ん、そりゃ何よりだな。とりあえず、ここに居たら冷えるから部屋に戻るぜ」
「やらぁ…もっと、アーキスぅ…もっと…おちんぽ、みゅく、びゅーびゅーしてぇ…」
「ああ、分かったから、カゼひく前に帰るぞっ」
強い快感のせいでいつものようにすっかり幼児返りしたクライスを背負い、アーキスは雪降る道を、歩いた。
毛布を頭からすっぽりと被ったクライスが後ろで何か喚いているが、快楽に溶かされたのと酔っ払ったので、自分でも何を言っているのか分かっていないのだろう。
こんな状態のクライスが、もし他の者に見つかったり、野党の類に襲われでもしていたらどうするつもりだったのかと、アーキスの胸にはリュナンに対する怒りが込み上げていた。
ようやくたどり着いた部屋は、期待していたよりも冷たく冷え切っていた。
とにかく暖炉に火を付け、湯を沸かし、クライスの身体を拭いてやらねばならない。
薪を大量に放り込み、水を汲みに出ようとしたアーキスの袖口を、ベッドの上のクライスがぎゅっと引いた。
「ふぇぇ…えぐっ、アーキス、いか、な、で……こわい、怖…いっ…」
「大丈夫だ、もう部屋に戻って来たから。大丈夫、大丈夫……」
「ヒック、ぉ、しり、まだ…熱い……ッ……前も……もっと、触っ、て……」
どうやら抑えきれない恐怖と欲情が交互にやってきて、クライスは取り乱している様だった。このまま一人にすればまた錯乱するかもしれないと、アーキスは水桶を一旦置き、クライスが落ち着くように肩を抱きしめ、あやすように額や頬に口付けを落とした。
「ふぁ……ぁ……アーキ、しゅ……」
クライスはアーキスの手を取り、自らのペニスへと導くと、勃起したそれを擦り付け始めた。
「ァあ、ァアッ、ン…アンッ…ィい…ッア、ア――ッ…!ァア……ッ!」
腰を突き出し、それはあっけなく達してアーキスの手をドロリと汚す。
「ハフ、ハァッ…ハッ…熱い…あちゅい……まだぁ……足りなぃっ……足りないよぉっ……」
「あんまりヤると擦り切れるぜ。ほら、クライス…脚開け」
「ん…こう……?はやく、はやくぅ……アーキスの、欲しいッ…」
アーキスは手早く前を寛げると、クライスのチョコレートの溶けたものが付着したままのそこに、意を決して突き入れた。グチャリと、粘っこい音が部屋に響く。
「ン、ァ――――…!!…き、たッ!アーキスの、あちゅいの、入ッ…て、よぉ…ッ!!!」
突き入れただけで軽くイッてしまったクライスを揺さぶりながら、アーキスはズブズブと自身を奥へと埋めていった。
確かに、クライスの中は熱い。外気とも相まって、燃え滾るようだ。肉壁が柔らかいながらも締め付けるように絡み付き、奥へ奥へとアーキスを導き入れる。
次第にその熱が表面からペニスに染みてきたらしく、腰を打ち付ける速さが加速した。
「アッ、アッ、アッ、アッアッ!!ィイ――ー!気持ち、ィッ!ィイッ!」
「クライス、クライスっ…!好きだっ、ハァッ、ハァッ、…」
「クライスもっ、アーキス、好きッ!好きッ!ちんぽ、アッ…おっき…ぃ、イッ……!!」
「俺のチンポと俺と、どっちが好きなんだよ?!ええ?クライスッ」
「りょ、りょぅ、ほッ、両方ッ!しゅき……!アーキスのぉッ…ぜんぶ、好きッ!」
「へへっ、良いこと言うじゃねえか…!クッ、あッ…イくぞっ、クライス…!!」
「ン――――ッ!!!ック、イクゥゥゥゥッ!!!!!」
クライスの孔で迎えた絶頂に、流石のアーキスもハァハァと息を荒くせざるを得なかった。一度自身をそこから引き抜くと、ドロリとミルクチョコレート色になったものが、捲れて赤く色づいた入り口から溢れ出す。
性交を終えて萎えるかと思った肉棒は、何やら熱く滾り、更にいつもよりくっきりと血管を浮かべていて、一向に衰える気配を見せない。
改めて、クライスに挿れられていたあれが、ただのアルコールだけが入ったチョコではない事をアーキスは悟った。
「すごいな、…あのチョコレート、非合法の匂いがプンプンするぜ…」
一体どんな強烈な媚薬が仕込まれていたのかと、そしてそれを挿れたままクライスをアーキスの元に返したリュナンの行為を、正に鬼畜こそが出来る諸行だと独りごちる。
「アーキス……まだァ…。もっと、アーキス…欲しい……」
熱っぽく、クライスがそう呟いている。
「クライス…。ああ、どうやら今日は俺も収まりそうにないから、覚悟しろよ?」
チュ、とクライスの赤い唇を吸いながら、アーキスがそう答える。
「ンチュ…ハァ…、ふ……うれし、い……。」
クライスの脚が大きく開き、誘うように腰がくねらされた。その中心の肉壺に、アーキスは再び己を突き入れていく…。
――こうして、熱に浮かされた恋人達の情事は、朝日で雪が溶けるまで続いた。
2015.2.16